ブログの共同執筆や、オフィス賃借のシェアに潜む落とし穴

税理士 平林夕佳

税理士事務所の独立開業当初、ブログを共同で執筆しようと持ち掛けられたことがありました。

 

ブログの共同執筆の依頼

まだ独立開業したばかりで、どうしたら顧問先が増えるか模索していた頃、同じ時期に独立した税理士から、ブログの共同執筆を持ち掛けられたことがありました。

話の始まりは、開業したらホームページを作る必要があるし、ホームページを作るからには更新をマメにしないと印象が悪いという話から、ブログを交代で共同執筆しませんか?と持ち掛けられたと記憶してます。

企業のホームページを見た時に、ブログや新着情報が1年以上更新されていないと、まだ営業しているのだろうか?と心配になることがあります。

そのためブログを始めたら、更新を頻繁にするに越したことはありません。

話を持ち掛けられた時は、ブログ更新の労力が半分になるため楽に更新できそうだ、という誘惑に駆られました。

しかしその時は、ブログの共同執筆はお断りしました。

先のことを考えて断ったのではなく、単純に、「さほど親しい方ではなかったため、どういう方か人物が不明だったから」お断りしただけでした。

資格予備校などで知り合って、付き合いが長い友人だったら、ひょっとしたら甘い誘惑に負けてブログの共同執筆を引き受けてしまった可能性があります。

しかしこれから独立開業しようとしている方、ブログの更新が大変そうだから、友達と一緒に共同執筆しようかと考えている方がいたら、共同で何かを始めるのは絶対にやめた方がいいです。

ブログの趣旨や目的が変わった時、共有・共同だと変更しずらい

たとえ親しい友人だったとしても、ビジネスブログの共同執筆はお勧めしません。

何か目的があって、ブログの共同執筆自体がプロジェクトの一環だとしたら、片方がやめたくなった時にトラブルにならずに辞められるように、事前に話し合いをしておきましょう。

ブログの趣旨が長い年月で変わった時に、片方が「何でこんなことをブログのネタにするのか?」など、不満が出てきた時にトラブルになりかねません。

オフィス賃借のシェアに潜む落とし穴

オフィスを友人と共同で賃借してシェアすることは、経費節減の方法として効果的です。

オフィス賃料は売上が無くても発生する固定費ですから、スタートアップで売上が無い事業者にとって、オフィスを共同で賃借してシェアすれば、固定費がぐっと抑えられます。

しかし共同でオフィスを賃借してもトラブルが想定できます。

実際に私が知人から聞いたトラブルは、「私ばかりオフィスの掃除をしている」という不満です。

掃除好きな人がオフィスの掃除をすればいいのでは?と思ってしまいますが、小さい不満が溜まると同じオフィスで1日を過ごすのはストレスになります。

さらに、会社の規模が大きくなると、人を雇って広いオフィスに移転する必要が出てきます。

残った片方は、新たにシェアしてくれる人を探さないとコストが掛かりすぎてしまいます。

それなら最初から別々にオフィスを賃借しておいた方が無難です。

 

土地の共有、マンションの共同名義、分けられない物を共有・共同で持つのはトラブルの元と言われます。

ブログやオフィス賃借も同様、共同にするとトラブルになる可能性があるので、仮にブログやオフィスを共同にする場合、どちらかがやめる時にトラブルにならない契約をしておきましょう。

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