あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」

税理士 平林夕佳

ITの進化で、税理士業はなくなるのでしょうか。

『10年後に食える仕事 食えない仕事』,渡邉正裕。

オックスフォード大学が認定、あと10年で「消える職業」

6年前のネット記事ですが、当時から「あと10年で消える職業」というのが話題になっていました。

オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」

リンクではイギリスのオックスフォード大学でAIを研究している准教授が出した資料を基に、記事が執筆されています。

税務申告書代行者(税理士)も、もれなく消える仕事としてリストアップされています。

6年前ですと、マネーフォワードの家計簿アプリが話題になったと思います。

無料で利用登録ができたのでパソコンから利用登録をしてみましたが、スマホを持っていなかったので使いこなせてはいませんでした。

職場の同僚が使っていたので話を聞くと、簡単に家計の予算管理ができるので便利だなと思ったものです。

多くの仕事がAIで自動化できる

ここ数年で、AIの進化による自動化の波を感じるようになりました。

コロナ禍では、人を介さないサービスを模索するサービス業が話題になりました。

ロボットが受付をするホテル、車の自動運転化、ロボットによる配膳など。

品川駅の駅ナカにあるコンビニエンスストアでは、自分でレジを通してSuicaで支払いをしたことがありました。

税理士業で考えると、領収書から仕訳を起こして元帳に転記する作業は、1990年代まで手書きでこなしていた事務所があると聞いたことがあります。

それが会計ソフト入力→仕訳の自動化になったのですから、データ入力の作業はAIに置き換わりつつあります。

さらに進化すれば、領収書が自動で入力されて会計データが整い、決算整理で検討事項が無ければ自動で申告書まで作成が終わるのではないかと思います。

申告書の作成だけでしたら、ますます税理士の需要は減るでしょう。

どうしたら一番節税になるか。

人間の頭であれこれ考えて検討するより、AIに頼った方が早くて正確でしょう。

創造や感情、手先はAIが不得意な分野

『10年後に食える仕事 食えない仕事』で渡邉正裕氏は、職人プレミアムが逃げ場になると伝えてます。

人間の強みである創造や感情、手先はAIにとって苦手分野のため、この分野を強みにした「職人プレミアム」の仕事が残ると言ってます。

税理士業でいうと、領収書の入力や単純な申告書の作成だけではAIに取って代わられます。

しかし、単純に節税だけを考慮して申告書を作成しない方が良い場合があります。

様々なケースを想定できる税理士が「職人プレミアム」のカードを持っている税理士なのかと思います。

節税ありきで申告書を作ってはいけないケースとしては、相続税が代表的です。

誰がどんな財産を取得するかによって相続税額は大きく変わりますが、後に想定されるトラブルを考慮すると、敢えて節税ありきで分けない方が良いというケースがあります。

感情を織り交ぜて提案することは、AIにとっては不得意分野です。

これから税理士として生き残っていくには、節税だけではないアドバイスができる税理士というのが求められているのではないでしょうか。

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