怒りを自分の味方にする技術。怒りは悪じゃない

税理士 平林夕佳

怒ることは悪いことじゃない、正しい怒り方を身に付けて自分の強みにしよう。

 

人を恨むと自分に返ってくるって、本当?

毎日、暗いニュースが耳に入ってくるせいか、駅や道端で感情的になって怒鳴る人を見掛けるようになりました。

そういう場面を目にするたびに、職場では理不尽なことをされてる人が、怒りを他人にぶつけてるんだろうな…などと思って見ています。

例にもれず私も、かなり理不尽なことを人より多く経験してきた方だと思います。

人に対して怒りの感情を持つと自分も不幸になると都市伝説的に言われてますから、「いかに怒らないで平常心でいられるか」という本を読みあさり、怒らない技術を身に付ける訓練をしました。

「怒らない、平常心」と心の中でつぶやき、何があっても我慢して忘れるということを繰り返していました。

しかし最近思うのは、「これって自分に嘘を付いていることだし、精神衛生上、かえって良くないのではないか」と思うようになりました。

嫌なことをされた人への恨みは絶対に忘れない、怒りを力にする人

顔も名前も誰だかすっかり忘れてしまいましたが、以前、テレビで「嫌なことをされた恨みは絶対に一生、忘れません」と言ってたタレントさんがいました。

「怒りや恨みを忘れないなんて、そんなことしたら自分も不幸になってしまうのでは?」と、私は心の中で叫んでいましたが、そのタレントさんが恨みを絶対に忘れない理由として

「成功してその人を見返したいから、恨みは一生忘れない。その恨みを努力に代えているんです。」

ということを言ってました。

今まで私は、「人に対して怒り続けても良いことなんて無いだろう、何事もなかったように忘れよう」という努力はしていましたが、怒りや理不尽なことほど絶対に忘れることなんてできません。

人に対しての恨みを「忘れたふり」をしているだけで、自分の気持ちに嘘を付き続けることは、返って心の病気になってしまいます。

それから私はこのタレントさんのように「怒りや恨みは絶対に忘れてはいけない」、怒りや恨みは正当性があるものだと思うようになりました。

嫌なことをされたら「これはラッキーなことがある前兆」と思う

例のタレントさんは人を恨むエネルギーを努力する力に変えていたので、良い方向に怒りのパワーが変換されています。

人を恨み続ければ幸せになれるのかというとそうではなく、恨む力を自分の努力に変換できるかどうかです。

人を恨んで家でじっとしていても、自分の状況は何も変わりません。

このタレントさんのように、怒りを努力の源にできるかどうかです。

忘れられないほどの怒りが自分の身に起こったときは、「あの人を将来、見返そう。これはラッキーなことが起こる前兆」と思い、怒りを努力の源にしてしまいましょう。

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