開業する時、自宅をオフィス・会社にするかどうか

税理士 平林夕佳

自宅をオフィス・会社にするかどうか悩みます。

 

ノルウェーで開催される、オスロ・スキーフェスティバル期間中に立ち寄ったケーキ屋さんで。

オフィス・会社をどこにするか、法人はもっと悩む

事業を開始する時、個人事業主は税務署に個人事業の開業・廃業等届出書を、都税事務所に事業開始等申告書(個人事業税)を提出するだけで、事業をすぐに始めることができます。

個人事業だとすぐに事業を始められるので、自宅を会社の所在地として開業届を出す方も多くいらっしゃいます。

しかし、法人だと「本店の所在地」を決めなくては会社を設立することができないのです。

最初は自宅で法人登記したとしても、会社を引っ越して区が変わったら、また本店所在地の変更登記をする必要があるからです。

テレワークが進むなか、オフィス・会社を借りる必要があるか

3日前に日本を代表する大企業、富士通㈱が「テレワークの活用、会社でする仕事だけが仕事じゃない…」として、社内の働き方を見直す方向を打ち出しました。

富士通㈱のホームページ。

具体的には
・社員の単身赴任を削減
・通勤定期の廃止
・オフィスを半減 です。

3日前に「富士通がオフィスを半減して、テレワークを推奨する」とニュースが入ってきた時は、母体が大きい大企業で可能なのか?と半信半疑でした。

しかし、富士通の得意分野はITのシステムプラットフォームですから、テレワークの流れは富士通にとっては追い風となるはずです。

自宅をオフィス・会社にするか、コロナを機に私も悩む

今回、コロナウィルスの影響で、税理士業界も例外としてテレワークを認められました。

弊所でも、帳票類を全て自宅に送り、なるべく外から出ない、満員電車に乗らないように心掛けました。

そして、いざ緊急事態宣言が無くなると、今までの通勤は何だったのだろう?と思うようにもなりました。

私の場合、自宅から事務所まで往復約2時間使いますので、自宅で仕事をすればその2時間がまるまる自由に使える時間になります。

しばらく悩んでいると、タイミングよく事務所内のエアコンが壊れて修理に2週間近くかかったこと(エアコンは天井に埋め込んであるオフィスタイプ)があり、ますます「自宅オフィスでOK!」感が出ています。

しかし、今一歩踏み出せないのは
①自宅が駅から離れているため、お客様が事務所に来るのが大変。
②名刺に住所を書くと、個人情報が流出する。

ことで、次の一歩が踏み出せないでいます。今の事務所を借りる決め手は、お客様が来やすい場所を考えて選んだ事務所です。

しかし、①はオンラインカンファレンスで対応し、②は名刺を持たないことで解決します。

オンラインカンファレンスは一般的になりましたし、人が触ったものに触れないため名刺交換も推奨されていません。つまり名刺を持たない時代になったのです。

テレワークに向けて社会の常識が変わってきているので、事務所を借りることに対してプライオリティが低くなるのではないか、と思いつつあります。

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