特定のお客様お断りの店
モンスター客を寄せ付けないために「〇〇のお客様お断り」の貼り紙をする店を見掛けるようになりました。
暴力行為防止ポスター「人をぶっちゃダメなんだよ」駅構内で見ました。公共性の高い客を選べない鉄道会社でも、マナーの悪い客へ注意するポスターで注意を促しています。
マナーの悪い客を断る店
「お客様は神様」とは必ずしも言えない時代になりました。去年あたりから「〇〇のお客様お断り」の貼り紙で特定の客層を排除する店が出てきました。
態度が悪いとして店員を呼びつけて何時間も説教する、土下座しろと騒ぐ、など、理不尽な理由でキレる人が多い。中には店員を説教するところを動画に撮影してネットにアップする人もいました。
店員なら「仕事は他にもある」わけで、我慢してまで働く必要は無いと考えます。店としては、ただでさえ人手不足で大変なので、社員に辞められるくらいなら「〇〇のお客様お断り」の貼り紙を店頭に貼って、トラブルが起こる前に排除する店が出てきたのだと思います。
ここで、入り口で客を断るのは特定の人種を差別しているという意見もあります。しかし、日本人客の店員に対する態度が悪かったということが続いたら、外国人客が店で暴れるということが続いたら、「〇〇のお客様お断り」になっても仕方ないかと思います。
客を選べない店
店員に土下座させた動画をネットに配信したり、「客に対して態度が悪かった」と延々と説教するような客が行く店は、たいていは手頃な値段の大衆的な店か役所などの「無料でサービスを提供しているところ」です。高級な店ですと、客の数も必然的に少なくなるためモンスター客の数も少なくなります。
たまに役所や税務署の受付窓口で「何時間待たせるんだ!」とか「態度が悪い!」と激高している人を見掛けますが、ホント、公務員のお仕事は客を選べないのでメンタルが強い人なんだと頭が下がります。
今後、客を選べない店の求人は難しくなるのか
大衆向けの飲食店やコンビニ店員は、店側が店員に気を遣っていかないと、人材を確保するのが難しくなるのではないかと思います。リーマンショック後の就職難の時は、募集を掛ければどんな仕事でもすぐに人が集まりましたし、多少のことは我慢して働きました。しかし、今は大衆居酒屋やコンビニなど募集を掛けても人が集まらない時代です。
店がモンスター客を寄せ付けないために大衆的な店では「当店ではお客様をお選びしております、マナーの悪いお客様はお断りしております」と一言伝えても良いのかもしれません。そうしないと店員が集まらない、店の経営が成り立たない事態になるでしょう。そうならないために、店はお客様を選ぶ時代になったのかもしれません。