企業理念が注目される時代
その企業の理念・ミッションは?消費者もチェックする項目になりました。
名古屋にある熱田神宮にて。
ゴールデンウィーク期間に開催された、資産税の笹岡宏保先生の研修会に参加した時に立ち寄りました。研修では、判例が実務に重要なことを勉強しました。
商品・サービスの紹介はよくある
会社案内のホームページを見た時、何を一番にチェックしますか?
サービスや商品を探している場合、まず事業案内やサービス案内、取扱商品を見ると思います。
これを見た消費者が、自分の探しているモノがその会社で取り扱っているのか見つけて、サービスや商品を発注します。
税理士業や他の士業も、どんなことをサービスとしているか、その税理士の経歴などを書くことで得意分野を紹介し、選ぶ側に判断基準となるものを提供しています。
税理士業の場合は申告書類の作成や税務相談ですので、税理士事務所の特色を出すには「法人が強い」、「個人事業に強い」、「相続に強い」でしょうか。
法人・個人事業の税務顧問がメインなのか、相続や資産税がメインなのかは消費者には重要な情報です。
理念やミッションも伝える
商品やサービスの紹介と同じくらい重要なのが、その会社の理念やミッションです。
自分が注文したいものが見つかっても、その商品やサービスを扱っている会社がどんな理念やミッションを掲げているのか消費者としては気になるところです。
最近では地球規模の環境保護活動が、企業にとっては重要なミッションとなっているところでしょう。
スターバックスコーヒーでは飲料のストローをプラスチック製から紙製へ来年の3月までに全店で導入すると発表しました。
プラスチック製のストローや買物袋は不燃ごみとして海に埋め立てられます。ごみとして捨てられたプラスチック製品は海洋に漂い、
岩や波で削られて、小さなプラスチックの破片(マイクロプラスチック)となり海洋に漂います。
これを貝や小魚が食べてしまい、その貝や魚を食べる人間も、マイクロプラスチックを体内に取り込んでしまうのです。
マイクロプラスチックについての報道によると、人体に影響を及ぼすことが想定されます。
プラスチックだけでなく、CO2排出削減への取組も重要な課題です。
理念やミッションを発信することの重要性
企業案内を作るとき、事業内容や沿革、取扱商品やサービスを載せるのは誰しもがやることです。
その時に、企業の取扱商品だけでなく、企業を通じて何を実現しようとしているのか、
それによってどんなことを社会に貢献できるのか、何をミッションにしているのか、消費者に伝えることも企業に求められています。
消費者はモノやサービスだけではなく、企業の理念やミッション、社会的責任を含めてモノやサービスを選ぶ時代になったのです。
★まとめ★
裕福になると、次に人が関心を示すものが環境問題や社会貢献です。
環境問題に鈍感な企業や納税義務を怠る企業は、不買運動に発展する可能性もあります。
社会のルールから外れず、何をミッションとしているのか、企業の方向性を示すことが必要です。