当たり前の日常に感謝する
Bericht und Foto 税理士 平林夕佳 geschrieben.
当たり前に過ごしている日常が、実は当たり前ではない特別なことだと気付くことができれば、毎日が幸せになります。
当たり前と思っている日常が、実は特別なこと
私が税理士開業して顧問先第一号で契約し、所得税の確定申告で年1回、連絡を取る方がいます。とても義理堅い方で、書類もきっちり揃えてお送りくださるので、申告書の作成も間違えることなく短時間で申告書の作成が終わります。
その方から送られた確定申告書の書類の中に、いつも私が『ハッ』とする資料が入っています。
その資料は、親族から相続した相続財産を源泉とする所得の資料に「〇月〇日(収入が入った日付)ありがとう」と書いてあります。
収入は毎月入ってくる所得ですから、12枚の封筒の全てに「ありがとう」と書いてあります。この方の人柄をよく表していて、全てのことに感謝して毎日を過ごしていることが伺えました。
私でしたら、親が残した財産で生活に余裕が出たとして、ここまで感謝して毎日を過ごすことができただろうかと、毎年、この方から届く資料を見ながら感謝することの大切さ、ありがたいと感じる心の豊かさを持つことの大切さを改めて思うのです。
ありがとうを漢字で書くと、有難う
学生の時に一般教養で履修した科目で、確か倫理・哲学の授業だったと思いますが、ハキハキしゃべる先生から「ありがとう」は「有難う」つまり「有る」ことが「難しい」と書いて「ありがとう」という言葉ができたと聞きました。
当たり前な日常を、当たり前ではなく幸せなことと実感して「ありがとう」と思えるようになるには、心の豊かさを保つことだと思います。
自分と関わっているすべての人に感謝する
身近な人でいうと、まずは自分の家族に感謝することです。誰も一人で自分だけの力で生きているわけではありません。家族がお互いに支え合って、お互いを理解しているからこそ自分の生活を保つことができます。
朝起きて、仕事して、家に帰ってご飯を食べる、この一連の生活ができることも家族のお陰です。
そして職場でも、仕事は一人だけではできません。部下や上司、他部署の人と助け合って仕事が回るわけです。仮に私のように一人事務所で自分一人で事務所を回している人でも、お客様の協力や、先輩税理士の手助け、他士業の先生方のお手伝いをいただいて仕事が回っているのです。
今回、とても穏やかで良い方だなと思うお客様から受取った資料を拝見し、この方がとても穏やかで人を惹きつけるオーラがある理由がよくわかりました。
周りに対して感謝する、仕事でも大切なことです。いつもカリカリして、会社が儲かっているのは自分のお陰だと思っている人に、人は寄ってきません。なぜ自分が仕事で良い成績を上げることができるのか、そこにあなたの周りで、あなたに協力しているたくさんの方の助けがあったからです。
そのことを忘れずに毎日を過ごすと、きっと良いことがあるでしょう。