相続したくない土地は物納して手放す?そんな簡単に手放せないのよ

税理士 平林夕佳

誰も相続したがらない不便な場所にある土地を物納で手放したいって、そんな簡単な話ではないかなと思います。

 

30年前のバブル経済の時、山林や原野も高値で取引されていた

1980年代のバブル経済の時、日本には土地神話がありました。

都心の人気がある土地だけでなく、地方の山林や原野なども高値で取引されていたようです。

山林や原野だと宅地(家が建つ土地)ではないため、交通の便が悪いしそんな土地を買う人なんていないだろうと思いきや、

「開発予定地だから、ここが開発されると値段が高くなる」という売り文句で売れていたようです。

ところが、開発が行われずに今でも山林や原野の状態で放置されている土地が多数あります。

土地開発は、都市計画に基づいて役所で決められますので、都市計画の予定が無ければ、開発もされないということになります。

人気がある土地がある一方で、取引が困難な土地がある

山林や原野は、家が建てられない土地ですから売りたくても売れずに相続されていくことになります。

山林や原野に限らず、過疎化した地域では、空家や空家予備軍の家が目立つようになりました。

都心でしたら土地を売りに出せば、すぐに買い手が見つかると思いますが、

過疎化して空家だらけという地域では、買い手が何年も見つからない場合があります。

バブル経済時には考えられなかった「誰も欲しがらない土地」というのが発生しているのです。

相続対策でご相談を受けた時に、どの子が親の土地を相続するか伺うと、誰も土地を欲しがらないため、土地の処分をどうするか悩むケースが出てきました。

そこで、「今親が住んでいる土地はいらないから、相続になったら物納で税務署に引き取ってもらう」という意見が出ることがあります。

しかし、ちょっと待ってください。処分が困難な土地を、税務署が物納で引き取ってくれるものでしょうか?

いえいえ、そんなに簡単に問屋は卸してくれません。

相続税を物納する場合、換金しやすいものから徴収

物納したいと申し出ても、何でもかんでも税務署が引き取ってくれるという訳ではありません。

周囲が空家だらけの家を物納したい、と申し出たところで、

「周囲が空家だらけ=買い手が見つからない土地」

ですから、処分するのが困難なことがわかります。

管理や処分するのが困難な不動産は、物納財産に充てることができません。

まず、物納する時は、現金が無いことが条件ですから、現金があれば物納できません。

そして仮に物納となった場合には、処分しやすい順番に財産を並べ、上から物納財産として差し出すことになりますので、

順位が下にある土地を物納で税務署に持って行ってもらうのは、相当難しいと思います。

空家予備軍の家がある方は、将来的にどうするか、家族で話し合う機会を持ちましょう。

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