家を買った方がいいか、買わない方がいいか

税理士 平林夕佳

家を買った方がいいか、買わない方がいいかとお悩みの方は多いようです。

家を買う、人生で何度も経験することではない

家を買うかどうか大いに悩んでしまうのは、家を買うということは人生で何度も経験するイベントではないからでしょう。

家を買うのは、一生のうちに1回から多くても3回程度の買換えをするくらいだと思います。

一生のうちに1度の人生で1回の大きな買い物のため、大いに悩むのは当然です。

家を買って住宅ローンを長期で組み、返済できるかどうかが一番の心配だと思います。

さらに、将来的に住み替えることとなった場合、自宅の売却価額はいくらになってしまうのか?ということが心配なのだと思います。

住宅ローンの返済ができるかどうか、自宅の売却額が下がってしまうのかという心配は、かなり先の事なので誰にもわかりません。

住宅ローンは長くて35年間の返済期間で組めますから、今から35年後のことなど予測するのは不可能です。

一般的にはサラリーマンの方で終身雇用が確実なら、返済計画通りになると予測することができます。

しかし私が最近思うのは、「今」から将来の予測をするのは難しい時代になったと思うことです。

今までの経験則どおりに時代が動かない

2020年は、新型コロナウィルスに始まり新型コロナウィルスで終わった1年となりましたが、

2020年3月に入った直後に、日経平均株価とアメリカのダウ平均とナスダックが急激に下落しました。

とにかく、新型コロナウィルスという未知のウィルスが世界中に蔓延し、世界経済がどうなるか全く予測がつかなかったためでしょう。

株価が急落した前回は、2007年から2008年に掛けて騒がれた、アメリカのリーマンショックによる株価の下落です。

この時は、急落した株価はなかなか元に戻らず、しばらくの間、株価は低迷していました。

その経験則で考えると、2020年の新型コロナウィルス騒ぎによる株価下落は、しばらく元に戻らないだろうと考えた機関投資家が多かったようです。

ところが3月に底を付けた株価は急回復し、2021年の現段階で、日経平均は30年ぶりの高値を付けたようです。

去年の3月頃、不動産仲介の方にお話を聞いたところ「リーマンショックの再来かもしれない」とおっしゃっていたのですが、

その後の夏に話を伺ったところ、「意外と土地の売買価格は下落しなかった」ということもおっしゃっていました。

株と土地は下落どころか、取引価格は上昇しているようなので、新型コロナウィルス騒動による資産価格は下落しなかったということになります。

結局、家を買った方がいいのか買わない方がいいのか

経験則どおりに時代が動かず、去年は株で損した方と儲かった方と分かれたようです。

意外と株価が下落しなかった背景としては、外出自粛となった個人投資家の買いが入ったため、株価の回復が早い上に2番底無く株価は上昇していったようです。

所得税の確定申告時期を迎え、去年、不動産を売却して申告しなければならないという人が、意外と多いような気がします。

10年ちょっと前に買った不動産を去年売却した方なら、申告が必要な方の方が多いような感じがします。

では、将来的に資産が上がる可能性が高いなら、不動産は今買っておいた方がいいという回答になるかもしれませんが、

こればっかりは、将来の事なのでわかりません。

結論としては、家を買いたい、買う必要があるという方は、10年間で返済できる期間に設定して家を買うといいと思います。

仮に売却しなくてはならない時期が来た時に、資産価値が下落していたとしても、必要があって購入したため諦めが付くからです。

家を売る時に、なるべく損したくない、不動産の売却で利益を得たいのでしたら、家を買う場所は念入りに調査してから買うといいと思います。

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