コロナ退散、妖怪アマビエが疫病を退治
税理士 平林夕佳
江戸時代後期(1846年5月)、肥後の国(現在の熊本県)に現れた、半人半魚の妖怪アマビエ。妖怪というより、豊作と疫病の神様のようです。(Wikipedia より)
厚生労働省,『新型コロナウィルス感染症について 若者の皆様へ』より。
妖怪アマビエは豊作と疫病の神様
「これから6年間、豊作も続くが疫病も続く。私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ。」と予言して海に帰っていったというアマビエ。その姿は半人半魚で体はウロコに覆われ、足は三本という姿だったと言い伝えられてます。
新型コロナウィルスがパンデミックして、物の動き、人の動きが制限されて、早くこの疫病が終息しないかと祈る日々。こんなときにアマビエが現れて、コロナウィルスを退治してくれることを望むばかりです。
早く終息して欲しい、そんな思いから「アマビエ」のに関する情報が急速にツイートされて、妖怪ではなく、カワイく描かれたイラストもアップされるようになりました。
1846年(江戸時代後期)、当時のアマビエの姿
1846年(江戸時代後期)に初めて熊本県の海に現れたアマビエ。当時の姿を見た人の証言から似顔絵が描かれていました。
『肥後国海中の怪(アマビエの図)』, 湯本豪一編『明治妖怪新聞』柏書房, 1999(京都大学附属図書館所蔵)
京都大学にアマビエが現れたときの似顔絵が残されています。厚生労働省のイラストは、初期のアマビエを忠実に描いていますね。
水木しげる先生も妖怪アマビエを描いていた
ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげる先生も妖怪アマビエを描いていました。
「アマビエ」です。水木しげるの原画を撮影しました。
江戸時代、熊本の海に現れ「疫病が流行ったら私の写し絵を早々に人々に見せよ」と言って海中に姿を消した妖怪、というより神に近い…もの。
現代の疫病が消えますように。 pic.twitter.com/0P7HfyRe8h— 水木プロダクション (@mizukipro) March 17, 2020
子供の頃、ゲゲゲの鬼太郎を怖いもの見たさで見てました。水木しげる先生が描くアマビエは妖怪そのものです。怖いですね。
アマビエは姿を描いて人に見せることで疫病退散につながると予言されたわけですが、このような怖い絵を人に見せたり飾るのは…という人に、「いらすとや」のフリー画像で「アマビエ」と検索すると、かわいいものがアップされています。
今は病気の蔓延だけではなく経済もストップしています。アマビエの絵をブログにアップして、これをたくさんの人が見てくれることを祈ります。
I am ABE !?(2020年5月27日追記)
2020年5月27日、忘れたころアマビエの話題がヤフーニュースに上がりました。
アマビエをローマ字で書くとAMABIE。並べ替えると
” I am ABE ”
安倍総理大臣がサブリミナル効果を使ったイメージ戦略として、アマビエが話題になったと報じられてます。
これはさすがにこじつけでしょう。安倍総理大臣も連日のコロナ対応で、お疲れ様です。
まとめ
疫病の妖怪が江戸時代後期から語り伝えられたということで、その当時から深刻な疫病が発生していたことだと思います。なぜ豊作と疫病の神様が人魚の形で海から現れたのか不思議ですが、昔からの言い伝えには意味が込められているものが多くありますね。
一言忘れましたが、アマビエは「甘えび」ではなくアマビエです(笑)。
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