ハンガリーのお宝満載、乃木坂で至極の時間を過ごす

税理士 平林夕佳

過去20年で2回、ハンガリーの首都ブダペストに行くチャンスがあったのですが、2回とも縁が無くて行けませんでした。

 

2020年3月16日(月)まで、乃木坂にある新国立美術館にて、ハンガリーの首都ブダペストにある美術館所蔵のお宝が展示されています。

 

ハンガリーは不思議がいっぱい、歴史的にも魅力満載です

私はこれまで、ハンガリーへ行くチャンスが2回ありました。しかし2回とも断念せざるを得ない状況となり、一度もハンガリーには行ってないのです。

ハンガリーに一度行ってみたいと思った理由は、高品質な陶器を作るヘレンドやジョルナイのお膝下ですので、本家の工房を見学したいということと、ワイン、フォアグラ、芸術、そして旧共産主義国家ということが、私にとって強く興味が沸く理由です。

ハンガリーは旧共産主義国家ですが、民主主義の文化を取り入れて民主主義と共産主義がハーモナイズドしていたことも興味深いところです。1986年にはイギリスのロックバンド、Queenがブダペストでライブを開催していますが、同じ共産圏だった旧東ドイツ(DDR)ではイギリスやアメリカの音楽を聴いただけでシュタージに捕まってしまいます。

ハンガリーが、旧共産主義国家でありながら民主主義国家に近いところにいたもう一つの興味深い点があります。それは、1980年代後半、「ヨーロッパピクニック計画」により、旧東ドイツ人がハンガリー経由でウィーン(西側)へ亡命したことです。余談ですが、現ドイツ首相のメルケル氏は、このヨーロッパピクニック計画で西側に亡命した人のうちの一人です。

そして、ハンガリー人に蒙古斑がある子どもが生まれることがあったり、名前を書くときは、名字が先で名前が後というところもアジアっぽくて、親近感が沸いてしまいます。

たくさんの不思議や魅力があるハンガリーの芸術品が乃木坂に集結しているので、行かないわけがありません。早速、ブダペスト展へ行ってきました。

新国立美術館のブダペスト展、注目は『紫のドレスの婦人』

今開催中の新国立美術館、ブダペスト展で一番楽しみにしていた作品が、シニェイ・メルシェ・パールの『紫のドレスの婦人』です。

絵画に興味が無い人でも、どこかで一度は見たことがあり記憶に残る作品です。

 

 

館内は写真撮影が禁止されていたので、入り口にあった電光掲示板を撮影しました。

親和性のある黄色、黄緑色が紫色をきれいに引き立てています。この作品は、展示の中盤でお目に掛かることができます。

この絵の印象が強いのか、ハンガリーの国の色は私の中では紫色になってます。

他に有名な作品としては、ルノワールの『少女の胸像』や、リップル・ローナイ・ヨージェフの『白い水玉のドレスの女性』があり、大いに感動しました。ポスターや日常の何かで見たことがある作品ですが、やはり「本物」を見るのは感動が違います。

そして、入館してすぐに笑ってしまった作品がこちら。ルカス・クラーナハ(父)の『不釣り合いなカップル』の作品が2点が飾られていました。

 

#『不釣り合いなカップル(老人と若い女)』(ブダペスト展、公式HP)より。この作品のほかにもう一点の「不釣り合いなカップル(老女と若い男)」が展示されてます。

 

女性の右手が男性の財布に伸びてます。若い女性が欲しいのは、愛情ではなくあなたが持っている「お金」という風刺で、昔も今と変わらない、笑いの感覚を持っているんだなと思いました。

 

本物をたくさん目にすることで、目利き力が養われる

確定申告で忙しい時期、美術館に行く時間がもったいないのではないかと受験生時代だったら考えたと思います。

しかし、本物を見る目、見極める目を養うには本物を目にする機会をたくさん作ることが大切だと思っています。

本物に触れる時間が長いほど、目利きの力が身に付きます。本物を見極める目、目利き、千里眼が養われるとビジネスの場面でも役に立つことがたくさんあります。

 

★まとめ★
本物を知る、目利きの力を養うのはビジネスに於いても重要です。
本物の商品を扱う、本物の人と関わる(詐欺の話にかかわらない)、
何より自分がブレずに突き進むには、本物の価値を知ることが大切です。

時間に追われている人は、意識して歴史や芸術に触れて
心を豊かにする時間を確保しましょう。

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