源泉所得税の納付書、どこでもらえる?納付額が無い時は?

税理士 平林夕佳

検索ワードで「源泉所得税納付書 もらえるところ」、「源泉所得税納付書 請求用紙」というキーワードが出てきたので、納付書の請求方法を書きます。

赤坂霞山ビル。港区西麻布・六本木のあたりは昔「霞町」という町名だったため、「霞」が付いたビル名を見掛けます。

 

源泉所得税の納付書は2種類。毎月納付、それとも納期の特例?

源泉所得税の納付書を記入してお渡ししている顧問先様がいます。

ダイレクト納付で引落とされることに抵抗があるようで、源泉所得税の納付書を希望されているのです。

電子申請ではなく納付書に記載する場合、まず自分の会社が「毎月納付」なのか「納期の特例」なのかで、源泉所得税の納付書の用紙が違います。

納期の特例を届出た場合の源泉所得税の納付書(正式名称は『所得税徴収高計算書』です。)のサンプルです。赤い丸で囲った日付を書く欄が納期の特例だと2段になります。

源泉所得税の納期の特例は、届出書の提出により半年に一回の納付で良いことになります。

源泉所得税の納付書、どこでもらえるの?

源泉所得税の納付書は、どこの税務署でももらえます。

税務署の受付で「源泉所得税の納付書をください」というと、納付書の請求用紙を渡されます。用紙には、「どこの税務署に提出する納付書か」書く欄がありますので、提出先の税務署名を記載します。

提出先税務署を記載して源泉所得税納付書の発行依頼をすると、以下のように税務署名だけ記載された用紙が渡されます。

↑赤枠で囲った箇所に、所轄税務署名が記載されます。

 

源泉所得税の納付書を税務署でもらう時の手続きを
動画にアップしました(2021.7.12更新)

 

源泉所得税の納付書、手書きする箇所を減らしたいとき

住所、事業者名、電話番号、整理番号など、毎回書く手間を省きたい場合の裏技があります。

源泉所得税の納付書がすっからかんになる前に、源泉所得税の納付書を1枚、コピーを取っておきます。

そのコピーに、以下の①~③を記載し、税務署の窓口の方に、納付書の請求用紙と一緒に持参したサンプルを渡します。

サンプルとして記載する箇所は、上図の①~③です。③の整理番号は、税金の申告書に書いてあります。

これを渡して源泉所得税の納付書をもらうと、①~③が印刷された状態で受取ることができます。

※ 税務署が遠く、行くのが大変な場合は、上記「サンプル」+返信用封筒(必要な金額の切手を必ず貼付)+必要枚数を記載した紙を郵送すると、郵送で対応してくださいます。ただし時間が掛かるので、余裕をもって請求しましょう。

源泉所得税の納付書、納付額が無い時は?

源泉所得税の納付がある時は、金融機関に持って行って源泉所得税を納付します。しかし、年末調整還付未済額があること等で、納税額が「0円」になるときがあります。

納税額「0円」では、金融機関に出せません。そのような時は、返信用の切手を貼った返信用封筒と納付額が「0円」の納付書を所轄税務署に郵送します。

後日、収受印が押された控えが返送されます。返信用の切手を貼り忘れると、いつまで待っても返ってきません。

税理士 平林夕佳へのお問い合わせは こちら

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※納税を、納付書を記入せずにダイレクト納税するときの手続きについて(2021.7.21追記)。

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