実務経験が無いなら、個人事業主で起業して実績を作ってしまえばいい

税理士 平林夕佳

技術を習得したところで、実務経験が無いため就職先が見つからないという特集を見ました。

 

採用担当者としては、実務経験や実績で判断せざるを得ない

実務経験無しで就職できるチャンスは、新卒で入社する時くらいでしょうか。

過去を振返ると、「実務経験無し」で就職
できたのは新卒で入社した時だけです。

新卒で入社した会社では営業部に
配属されたため、その後の転職活動で
経理を希望しても「実務経験が無いから」
という理由で門前払いになりました。

「経理の勉強してます、仕事もできます」
と言っても、会社が求めているレベルで
できるのか、実績がありません。

採用する側としては、どのレベルでできるか
不明な人より、実績や実務経験が明確な人を
採用する方が無難です。

書類や面接で応募者を振るいに掛けるなら、
実務経験で判断せざるを得ないのです。

採用担当側に立つと、実務経験が無い方を
採用するのは、リスクが大きいと実感します。

本当にできるなら、個人事業主で起業して実績を作ってしまえばいい

即戦力で活躍できるスキルがあるのに
実務経験が無いことだけが理由で
就職できないなら、

個人事業主で起業して実績を作ってしまう、
という手があります。

実務経験と実績があれば、
即戦力で採用したいという会社は
たくさんあると思います。

実は今日、「職業訓練校を修了したのに
実務経験が無いから就職できない」という
NHKの特集をテレビで見ました。

20代から30代の若い方を対象とした、
ハローワークが窓口の職業訓練校を
放送していました。

番組では、Web制作の講座を受講しても
実務経験を理由に就職先が見つからないと
受講生が言ってました。

Web制作に自信があるにもかかわらず、
実務経験だけが理由で就職の面接が通らないなら、
自分で起業してもいいのではないか？
と思って放送を見てました。

Web制作を個人事業やフリーランスで請負い、
実績を作ってしまえばいいのです。

最初は1つの仕事を仕上げるのに
時間が掛かると思いますが、
徐々に仕事の質が高くなり、
量もこなせるようになります。

それこそが実務経験、仕事の実績です。

ダメだったらバイトで実務経験や実績を積めばいい

起業してみると「ハッ」と気付くことが
あるでしょう。
「できると思っていたのに、仕事で請負うほどの
技術は身に付いていなかった」などです。

それが理解できたら、個人事業主は廃業して
就職するかバイトすればいいと思います。

一応、個人事業主でWeb制作をしていた
という実績は積み上げられます。

正社員で入り込むのが難しいなら、
ハードルを下げてバイトで滑り込みます。

バイトで実務経験を積んで、
その後にまた起業するなり
正社員で働くなり考えればいいと思います。

★★★

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