コロナ禍の不動産、あなたなら家を売りますか、買いますか?

税理士 平林夕佳

2020年3月頃から、日本でコロナウィルスの感染拡大が懸念されました。それと同時に、「リーマンショックの再来か?」と言う人がいて、
私のような税理士にまで「家は売った方がいいのですか?売らない方がいいのですか?」と、相談を受けることがあります。

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コロナの今がチャンス?家を売った方がいいですか?

税理士の本来の職業は、税金の計算をして
申告を代理するのが本業です。

しかし、賃貸不動産をお持ちの方の
確定申告を代理したり、

相続で土地をお持ち方もいらっしゃるせいか、

「土地は売った方がいいですか?」
「家は今買った方がいいですか?」

という相談を受けることがあります。

正直なところ、私は市場に出回っている
不動産の売買に関わっている
わけではないため、あくまでも
不動産仲介業の方から聞いた話ですよ、
と念を押して聞いた話をすることはあります。

「親の家を相続したけど、空家になるから売却したい」

とか

「配偶者に土地の持ち分をいくつか贈与したい」

という時などに、知り合いの
不動産仲介業の方に相談することがあり、
そういう時に「ついでに」市場の動向
を聞くことが、あるといえばあります。

そういう訳で、今年の3月以降、多方面から

「コロナで不動産が下がるって言われてるから、家を売るなら今のうちですかねぇ」

とか

「都内に家を買っておきたいんだけど、今は買いですか?」

と、ここ半年はよく質問されました。

急いで売り抜けたい、最安値で買いたい

「今はマンション買いですか?」

と質問するのは、定価で買ったものが
セールに出されたのを見ると悔しい
という心理からだと思います。

閉店近い時間にスーパーに行くと
お惣菜に「半額」とか「10%引き」と
値引きシールが貼ってあることがあります。

買った直後に値引きシールが貼られたら
何か悔しい感じですよね?
同じものなのに、数分後には大幅ディスカウントですから。

自分の家が、少しの時間差で
大幅ディスカウントになるのを恐れて
「早めに売った方がいいか」
「もう少し様子を見て買った方がいいか」

悩むのでしょう。

快適さが欲しいなら買う、いらないなら売る

私に相談した場合、答えは単純です。

「快適さが欲しいなら家を買う」
「不要な家は売る」

です。

この基準で家を買ったり売ったりすれば、
その後、不動産が値上がろうが下落しようが
関係ないからです。

将来のことはわかりませんから、
買った後に地価が下落するかもしれませんし
売った後に相場が値上がる可能性もあります。

そういうことを考えたくない人は
賃貸がいいのではないかと思います。

賃貸のメリットは
・地価の変動を気にしなくていい。
・住み替えが簡単。売る心配がいらない。
・修繕費は貸主負担

など、賃貸でもメリットがありますから
その方の性格を考えて賃貸の方が良い
場合もあると思います。

家を買うなら、事前の情報収集は入念に

しかし、家を買う選択をした場合、
自力でネットを使って相場を調べる方法が
あります。

国土交通省の『土地情報総合システム』で、
直近5年間の不動産の取引価格を調べる
ことができます。

国土交通省のサイトで「公示地価」の推移を
情報提供をしていますので、このサイトから
公示地価の推移を調べることができます。

快適な家に住みたいから家を買う。
しかし家は大きい買い物ですから
なるべく価格が下がらない場所に
購入したい。

誰でもそう思うでしょうから、
人から聞いた話だけではなく、
ネットで公開されている情報もうまく
利用して不動産を選ぶといいでしょう。

まとめ

コロナ禍で家を売るか、買うか、どちらがいいか期待して読んで下さった方には、期待外れの記事で申し訳なく存じます。

ただ、損・得で買い物すると、それ以上の後悔があるので、必要か必要ではないかを判断の基準の一つに加えることを勧めします。

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