あなたにとってのFIREとは

税理士 平林夕佳

コロナの後、FIREという言葉をよく目にしました。

ブログでもSNSでも「FIRE、FIRE」

最近、特にコロナの緊急事態宣言が出てきたころから「FIRE」という言葉をよく目にするようになりました。

♪コーヒーにFIRE
日本語に訳すと炎

ではなくて、FIREは「Financial Independence, Retire Early movement」の頭文字を取ってFIREだそうです。つまり、アーリーリタイア。

日本でも外資系にお勤めの方ですと、40代で資産を形成して早期退職したという方を存じ上げていますが、まだ日本では一般的ではないと思います。

欧米の方ですと、若いうちに資産を形成して早期リタイアを目標に日々のお仕事を頑張っておられる方が多いようです。

その日本に馴染みの無いFIREですが、去年のコロナ禍で大騒ぎになった頃からよく耳にするようになりました。

ツイッターの自己紹介文で「資金〇百円を〇億円まで増やし、FIRE」や、「〇〇に投資してFIRE目指してます」などを目にするようになりました。

FIREのその先、会社を辞めることが目標だと飽きる

「FIRE目指してます」の自己紹介で疑問に思うのは、FIREした後、その先はどうされるのか？です。

サラリーマンとしてお勤めしているけど、通勤が嫌なので仕事が辞めたいのか、会社を辞めてやりたいことがあるから、そのために資産を増やしているのか。

FIREのゴールが会社を辞めることですと、おそらく1ヶ月くらいで生活が飽きてくると思うのですね。

私など、独立開業当時は暇で仕事が無く、独立当初は「朝起きた時間が朝」と、早起きしなくても怒られない毎日が快適でしたが、さすがに1ヶ月で飽きてしまいました。

今、FIREの目標が会社を辞めることなら、FIREを目標にするのではなく、FIREの先に何をしたいのかを考えておいた方が、充実した毎日を過ごすことができるでしょう。

一生分の資産を形成された方でも、本業は辞めていない方がいらっしゃるようで、SNSで見かけます。

仕事をとおしてお金を稼ぐことは、同時にやりがいにも繋がるので、好きなことでお金が稼げるのならFIREで仕事を辞める必要も無いと思います。

会社を辞めることを目標にしない方がいい

FIREで、会社を辞めることを最終ゴールにしない方がいいような気がします。

私の場合ですが、私は税理士業の仕事自体は好きで関わっていますので、税法に追いついていけなくなるまでは税理士業を続けたいと思っています。

税理士業の範囲で、私が苦手と思う仕事もありますし、税理士業以外で自分のやりたい仕事がありますので、私にとってFIREがかなうとすれば、好きな仕事だけ依頼を受けたり、やってみたい仕事に挑戦できる状態がFIREなのだと思います。

好きな仕事だけ請負うわけなので、完全リタイアではなくセミリタイアですね。

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