独立開業「やめた方がいい」は、あいさつだと思えばいい
独立開業する前に税理士受験勉強仲間の友達に相談したら、大変だからやめた方がいいと言われました。
独立開業の決断は、人生の交差点かもしれません。
目次
税理士を目指したのは、独立開業できる職業だと思ったから
私はこの業界に入る前は一般企業の会社員で、営業事務をしていました。振り返ってみると挫折ばかりで思い通りになっていない人生を過ごしているのではないかと日々葛藤です。
一般企業で働いている当時は毎日、通勤電車に揺られながら、自分で何かを始めたいという気持ちはありました。そこで、
・自分で始められて
・簡単に競争に入りこむことができない
・人に会う
・数字が好きな人が得意にできる職業
という条件でスクリーニングして、最終的に残ったのが税理士だったわけです。なので、親族に税理士がいて税理士が身近だったとか、学生の頃に会計人を目指すサークルに入っていたとか、そういうわけではありません。自分ができそうな仕事の内容からふるいにかけていったら税理士という職業に行き着きました。
自分が得意な分野で、かつ独立開業できる仕事だと考えてこの業界に入りました。
税理士資格を目指す人には大まかに2通りの動機があります。
1.会計事務所に就職していて、必要性があるため勉強を始めて税理士を目指す人。
2.独立開業が目的で、違う業界から税理士を目指す人。
私の場合は「2.」ですから、資格を取ったら将来的に独立開業することが前提でこの業界に入りました。
独立開業すると聞いたら、とりあえず反対するのが普通の反応
しかし、いざ独立開業するとなると不安は付きものです。不安のあまり税理士受験生時代の友人で、独立開業している税理士に相談しました。
友人は長年勤務していた税理士事務所を継いで経営者となっていたので、私とは事情が違いました。そのため回答は「やっぱり、資格を取っても勤務していた方が収入の心配が無いだけ良いと思う。」という回答でした。
「独立開業は、やめた方があなたのため」というアドバイスだったのを覚えています。税理士の業界に入って思ったのは、皆さん基本的に真面目で責任感が強いので、目の前の人(顧問先)が不幸にならないようなアドバイスを親身になって答えてくださいます。「やめた方があなたのため。」も、相手を思っての責任感からくる回答です。
私の場合は、実際に独立開業している友人の生の声を聞きたかっただけだったので、「独立開業、大変だ。やめた方がいい」は、あいさつ代わりだと思ってお話を聞いてました。
反対意見を言われても行動するかどうか、神様から本気度を試されていると考える
人に相談して受けたアドバイスが「やめた方がいい」という回答だった場合、その答えは神様から本気度を試されていると考えます。
何かを始めようとして、成功する可能性が100%ではない場合、一般的に人は反対します。
成功する可能性が100%ではないのに後押しをした結果、その人が路頭に迷ったら責任を取れませんので。
だから私は、人からの反対意見は神様から本気度を試されているんだと考えるようにしています。
私の場合、既に独立開業ありきで受験勉強を始めたわけですから、独立しないという選択肢は無かったのかもしれません。
それなら最初から友達に相談する必要はあったのかという意見もあるでしょうが、友達からのアドバイスで肝に銘じる話もありましたし、自分の本気度を再確認する意味でも人に相談することは良い面があると思っています。
★まとめ★
何かを始めようとして人に相談したら、一般的には反対されます。
「やめた方がいい」と言われたら、あなたの本気度を神様が試していると思いましょう。