コロナで進んだテレワーク、人との距離、現金決済
税理士 平林夕佳
100年に1度の災害と言われた新型コロナウィルスの蔓延。新型コロナウィルスをきっかけに変わった身近なものを考えてみました。
喫茶店に入る前は、アルコール消毒で手を洗います。
コロナで導入されたテレワーク、課題が浮き彫りになった
新型コロナウィルスの蔓延でテレワーク推奨されました。
ウィルスは咳やくしゃみだけでなく、顔を触った手を介してウィルスが拡がるので、他人との接触を避けるのが効果的だからです。
私の事務所があるオフィスも、4月・5月の緊急事態宣言が発出された当時は、オフィスに出勤する人がめっきりと減りました。
2人~4人程度の組織ですと、オフィスが無くても不自由さは感じにくいのだと思います。
逆に、大人数の組織や顧客からの問い合わせが多い職業は、オフィスが無いと難しいのかもしれません。
10人規模の税理士事務所の所長をしている友人がいますが、緊急事態宣言が解除された現在では、以前に戻って事務所への出勤が基本となっているようです。
家でも仕事はできるようですが、自宅のネット環境やセキュリティ対策、紙で印刷してチェックするときのプリンターや紙代、顧客への電話(社員の自宅の電話番号が、相手に知られてしまう)など、自宅でテレワークを続けていただくことにも課題が残ったようです。
無理矢理導入されたテレワークでしたが、課題が浮き彫りになったことで今後ますますテレワークは進むと思います。
電車の座席に座る時、間の1座席は空けて座る
新型コロナウィルスの感染を避けるために、人との距離を空けることが一般的になりました。最低2mは人との間隔を空けて並ぶこと、座ることが推奨されています。
そのせいか電車の座席に座る時、隣を空けることを意識して座る方が増えました。
一人ずつ間隔を空けて座り、その状態が満席であることが普通になりました。
真ん中の1座席が空いていても、座らないようになりました。
真ん中の1座席を空ける、コロナをきっかけにした新しい常識です。
現金をなるべく使わない、もしくは直接受け渡しをしない
コンビニやスーパーでは、現金の受け渡しを手で行わず、お金を置くトレーを介して現金を受取ったり、釣銭を渡すようになりました。
コロナウィルスは金属に付着した状態で、何日間か生きているという報告がありました。お金を触らないのが一番ですが、そういう訳にもいきません。
飲食チェーンの「サイゼリヤ」は、現金しか扱っておらず、コロナウィルスの予防で釣銭を渡す頻度を下げるために税込価格の端数をゼロに統一したようです。
新型コロナ予防の一環で「1円や10円の釣り銭を渡す頻度を最大8割減らす」。サイゼリヤが全メニューの税込み価格の端数をゼロに統一。売れ筋の「ミラノ風ドリア」や「ペペロンチーノ」は299円→300円にします。#新型コロナ #COVID19https://t.co/8g5xyFrE5G
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) June 23, 2020
サイゼリヤでは現金払いを貫くようですが、小規模の飲食店でも電子マネーやクレジットカードの導入が進むのでは?と思います。
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