100万円(中小企業は200万円)の持続化給付金~コロナウィルス関連~2020年4月10日修正

税理士 平林夕佳

4月7日に安倍総理大臣が記者会見をし、個人事業者と中小企業への持続化給付金について発表しました。

※ 必要書類と申請方法について、最新の記事をご覧ください。
持続化給付金、申請会場が設置されました (2020年5月15日 投稿)
200万円(個人事業100万円)持続化給付金の申請方法と必要書類(2020年5月4日 投稿)

 

 

飲食店やショップで賑わう赤坂ビズタワーアトリウム。新型コロナウィルスの影響で人影もまばらになりました。

 

持続化給付金、個人事業者と中小企業へ最大100(200)万円

令和2年度補正予算案の閣議決定を受け、新型コロナウィルス感染症の影響で売上が大幅に減った個人事業者等と中小企業へ給付を5月から順次実施すると発表されました。

これは貸付金ではなく「給付金」ですので、返済義務の無いものです。

昨日の安倍総理大臣の会見で、個人事業主等に持続化給付金の給付をすると発表があったものの、具体的な手続きについてはこれから順次発表されるようです。しかし、現段階でできるところまで準備を整えておけば、慌てることなく手続きが進められます。

持続化給付金の給付対象者と給付額

給付対象者と給付額について、経済産業省のパンフレットに記載がありました。

 

 

経済産業省,『新型コロナウィルス感染症で影響を受ける事業主の皆様へ』, 24頁。

 

【給付対象者】
中小企業、個人事業者等で、新型コロナウィルス感染症の影響により、売上が前年同月比で50%以上減少している者。

【給付額】
前年の総売上高(事業収入) - (前年同月比▲50%月の売上×12ヶ月)

※ 上記の算出方法により、法人は200万円以内、個人事業者等は100万円以内を支給。

(注意事項 令和2年度の補正予算の成立を前提としているため、変更等の可能性あり。)

 

喫緊の対策のせいか、持続化給付金の申請方法についての記載がありません。仮にインターネットによる電子申請で申請することが原則でしたら、補助金の電子申請システム「Jグランツ」を使って電子申請します。

パンフレットの下に「経済産業省」と書かれていますが、Jグランツは経済産業省の補助金申請システムです。

このJグランツを利用して補助金を電子申請する時に、IDが必要になります。このIDを申請するために「gBizID」からID作成しなくてはなりません。

gBizIDの登録画面にある「gBizIDプライム作成」をクリックして、まず申請書を作成します。その申請書と「印鑑証明書」を運用センターに郵送します。

電子申請をするために、印鑑証明書と申請書を郵送する手間があります。e-Taxのようにすべてインターネット上で申請ができるものではないので、早目に行動することをお勧めします。

印鑑証明書と申請書が運用センターに届いてから2週間以内に審査の結果が出るようです。(※)参照(2020年4月10日 打消線追記)。

(※) 経済産業省ホームページ『持続化給付金に関するよくあるお問合せ』には、「持続化給付金の申請にGビズIDの取得は必要ありません。」と追記されました(2020年4月10日 現在)。

持続化給付金について4月8日の段階では具体的な決定はありませんが、ここまでは現段階で準備できます。(2020年4月10日、打消線追記)。

持続化給付金の申請のために、令和2年(今期)の試算表を準備しておく

給付対象者の要件に「新型コロナウィルス感染症の影響により、売上が前年同月比で50%以上減少している者。」とあります。

今年(今期)の売上が前年同月に比べて50%以上減っていることを証明する必要があるため、今年(今期)の月別売上高の資料の提出が求められると予測されます。

持続化給付金 申請方法と必要書類(2020年5月4日 投稿)

200万円(個人事業100万円)持続化給付金の申請方法と必要書類
(2020年5月4日 投稿)

 

《追伸》
今回の持続化給付金の事業規模が108兆円とのこと。切りの悪い数字ですが、海外で報道するときに速報できる数字にしたのかと思います。今の為替相場が「108円≒1ドル」ですから、「日本がコロナウィルス対策に1兆ドルの事業規模」と、速報で報道できる数字にしたのではないかと思いました。

 

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