熱心だけど気持ちが伝わらない、素直すぎて損している営業担当者

税理士 平林夕佳

たいていの営業担当者の方は熱心ですが、間違った方向に熱心だと応援したい気持ちが冷めてまいります。

 

熱心な営業担当者、一生懸命さは伝わる

2008年の税理士試験が終わってすぐ、マンション購入に関するセミナーを聞きに行ったことがあります。

そのセミナーには、マンションの販売業者が発行したパンフレットが置いてあったので、そのうちの一つ、新築マンションのモデルルーム見学に行きました。

モデルルームの内装はとてもオシャレできれいにお化粧されており、見学に行くと、ある種の魔法にかかったような気分になります。

このマンションを手に入れれば、オサレな生活が手に入るかも…

購入を8割決めた後で、営業担当者と具体的な購入について説明がありました。

私の状況は、その当時はまだ税理士試験の受験生です。

資格予備校の授業料や模試代、テキスト代が掛かるため、お金は税理士試験のために使うことを最優先にしていました。

家を買うのに住宅ローンを組むと、金銭的に厳しいのではないか?と気付いたため、

「いったん持ち帰って考えたい」と営業担当者に伝えました。

するとその営業担当者が、

「20代の学生ならまだ可能性があるが、
税理士試験は合格率が低いため、税理士になれないかもしれない。
税理士になれなかった時を考えて、今のうちに資産形成をした方がいい」
と、ご助言を頂きました。

私が「税理士試験の授業料などで、お金がかかるから」と言ったのが悪かったのかもしれません。

マンション購入資金を捻出するために、
合格するかどうかわからない
税理士試験なんかにお金をつかわず、
堅実な資産形成をするという説明でした。

自然と足が遠のき、マンション購入せず

マンション購入の説明を聞いたあと、その場で契約はせずに、いったん持ち帰ることにしました。

「持ち帰って、家族と相談します」とは言ったものの、私の中ではマンション購入は二の次となりました。

マンション購入をやめたというより、営業担当者と連絡を取りたくなかったので自然と遠のいたというところです。

その営業担当者の方は、素直でまっすぐな方だったのかと思います。

税理士試験は合格率が低く、脱落者が多いのは事実です。
そんな不確実なものにお金をつぎ込むより、資産形成した方が堅実という考え方も一理あるでしょう。

そのまっすぐな気持ちが、そのまま出てしまっただけで、
もう少し言い方を変えれば、素直に助言を聞くことができたのかもしれません。

モノは言い方が大事。言い方図鑑を参考に

以前、電車の広告で「言い方図鑑」というのを見たことがあります(過去記事「損をしない言い方で相手に伝える」)。

ちょっとした言葉尻でも、人に不快感を与えずに伝える言い回しがあるので、サービス業に従事している方は、参考になるのではないかと思います。

とは言え、13年前にお会いしたマンションの営業担当者の方は、言い方や言葉遣いの問題ではないのかもしれませんね。

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