相続でネットバンク口座は探せる?マイナンバーを含む税理士の小話

税理士 平林夕佳

みずほ銀行は、来年から新規に紙で通帳を
発行する場合は有料にすると発表しました。

大田区産業プラザPio入り口にて。

みずほ銀行、紙の通帳発行は有料へ

以前からささやかれていましたが、
みずほ銀行が先陣を切って
紙の通帳を有料発行にすると
発表しました。
(日経新聞,『みずほ銀行、紙の通帳発行に1000円 新規口座を対象に』,2020年8月21日)

日経の記事によると、2021年1月18日
以降、みずほ銀行で新規に紙の通帳発行
する方が対象です。

さらに通帳への記帳が1年以上無い
場合は、自動的にネットバンクに
切り替わってしまいます。

★★

紙の通帳には毎年1冊200円の
印紙税が課税されています。

その印紙税は、銀行が払っているので、
預金者の負担はありません。

8月の金利が0.001%ですので、
普通預金に2千万円を1年間
預けると、200円の利息が付きます。

2千万円の預金利息と同額の印紙税、
銀行側は相当な負担です。

証券口座はネット証券が定着している

ネットバンクに慣れると、振込や
定期預金への預け入れがオンラインで
完結できるのでとても便利です。

証券会社に目を移すと、証券会社は
実店舗がある会社でも主流は
ネット証券になっているのでは
ないでしょうか?

保険もネットで契約できる会社があります。

そう考えると、金融機関はネットと
相性がいいのかもしれません。

しかし、ネットの金融機関だと、
相続があった時に、親のネットバンクや
ネット証券の口座を探せるのか心配です。

ネットバンクやネット証券、口座を作ったら一覧表を作る

ネットバンクやネット証券は便利ですが、
相続の時に、口座を探す手がかりが
見付けずらいという欠点があります。

親がどこのネットバンクに口座を
持っているのか、紙の通帳でも全てを把握
している方はほとんどいません。

そうならないために、
口座開設をしたら、ノートに書いて
残しましょう。

もしかすると、マイナンバーカードと
銀行口座が紐付いていれば、
ネットバンクの口座を見付けやすくなる
かもしれません。

ここからは私の勝手な想像上の話ですので
笑って読んでください。

総務省では、マイナンバーカードと
銀行口座1口座の紐付けの義務化を
目指すことを明らかにしました。
(日経新聞『マイナンバーのひも付け義務化、1口座に 総務相方針』,2020年6月9日)

マイナンバーは税と社会保障で
活用される個人番号ですから、
そのマイナンバーと銀行口座が紐付けば、

・税
・社会保障(区役所)
・銀行口座

が紐付くことになります。

人が亡くなると区役所に死亡届を出します。
マイナンバーと銀行口座が紐付けば、
銀行に亡くなった方の死亡の通知が届き、
口座が凍結されるのではないでしょうか。

口座が凍結されれば各種引落や払い込みが
できなくなり、相続人へ引落ができない旨の
連絡が届くでしょう。

あまり歓迎されていないようですが、
銀行口座とマイナンバーが紐付くと
亡くなった方の銀行口座把握の一助に
なる可能性があります。

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