実力が発揮できず申し訳ないなどと、謝る必要はない

税理士 平林夕佳

誰でも思いどおりに実力が発揮できないときがあります。

 

実力が発揮できず申し訳ない オリンピックでよく聞く

北京オリンピックが開幕しました。

ウィンタースポーツファンとして、冬のオリンピックが無事開催されたことは嬉しく思います。

ワールドカップは毎年開催されていますが、ファンにとって4年に1回のオリンピックは特別です。

ファンですら待望のイベントのため、選手はファン以上の気持ちでオリンピックに臨んでいることでしょう。

4年をかけてオリンピックの準備をしているのですから。

オリンピックに向けた4年間は自分の努力だけでなく、

家族とスポンサー、そしてコーチ陣といった周りの協力が不可欠です。

4年間サポートを受け、家族に我慢をさせたという思いがあるせいか、

オリンピックで思いどおりの結果が出せなかった時、多くの日本選手は

「実力が発揮できず、申し訳ない」と謝るのです。

実力が発揮できず申し訳ないと思わない。他人は勝手に応援しているだけ

オリンピックに向けた準備や気持ちは、実際に経験した選手でないとわからないでしょう。

そのため、家族や親戚にオリンピアンがいない立場で言うのも何ですが、

オリンピックで満足の行く結果が出せなかったとしても、「申し訳ない」などと謝る必要はありません。

さらに、オリンピック選手は国を代表しているという気持ちが強いせいか、

「国民の皆様の期待に応えられず、申し訳ない」という謝罪まで聞こえてくることがあります。

4年間、多くのものを犠牲にしてきたにもかかわらず実力が発揮できなかったとすれば、

誰よりも落ち込んでいるのは選手本人です。

そのような精神状態で、国民への謝罪は必要は無いと思っています。

一般人の立場からすると、オリンピック選手に夢を託して勝手に応援しているだけですから、

選手達が、怪我なく無事にシーズンを終えただけで大満足です。

そのため、選手の皆さんには、顔すら見たことが無い人に対してまで、

「実力が発揮できず申し訳ない」などと謝る必要はありません。

実力が発揮できず申し訳ない 家族に引け目を感じる必要はない

オリンピック選手に限らず、受験生も家族の協力があるからこそ試験に集中できます。

特に、税理士試験は精神的にも過酷な試験で、家族の協力が無いと難しい試験だと思います。

1年間、家族サービスをお休みして休日を勉強時間に充てるため、家族の協力があってこその試験です。

しかし、試験は水物と言うように、模試で合格点をキープしている人が必ず合格するわけではありません。

その日の体調や緊張で、満足な回答を作成できないことがあります。

そのため、試験で実力が発揮できなかったとしても、家族に対して引け目に感じる必要はないと思います。

家族も我慢をしているとはいえ、応援していることには間違いないのですから、

引け目に感じるのではなく、感謝の気持ちを伝えましょう。

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