時代に合わせて思考をアップデート。その発言、現代ではセクシャルハラスメントやルッキズムでは?
2024.4.27〜29、茨城県石岡市で開催された音飯フェス。4/29、堂珍嘉邦さん、AIさん、優里さんを鑑賞。
by 税理士 平林夕佳
目次
芸能人・有名人がSNSで発信
ここ最近、とあるアーティストの音楽ライブに参加しています。
そこで、ライブの情報を取得するためSNSをチェックするようになりました。
芸能人・有名人からすると、自分の言葉で発信できる点で、SNSは便利なメディアなのでしょう。
さらに、ファンとしては直接気持ちが伝わる点で、SNSは貴重です。お目当てのアーティストがSNSに投稿すると、嬉しさのあまり返信する人もいます。
ファンの返信に誹謗中傷は見たことがありません。しかし気になったのは、現代ではセクシャルハラスメントやルッキズムと言われてしまうのでは?と思う投稿です。
ファン、SNSで推しへハラスメント?
気になったSNSの投稿は、好き、愛しているなど、一方的な愛情表現を、芸能人・有名人の本人アカウントに繰り返し送る投稿です。
芸能人・有名人は、一方的な好意の押し付けが嫌だったとしても、反論しにくいと思います。愛情を表現しているため誹謗中傷ではないとはいえ、セクシャルハラスメントやストーカーを思わせる投稿に見えました。
また、かっこいい、かわいいなど、外見の評価を繰り返す投稿に対して、ルッキズムの点でどうかと思っています。
かっこいい、かわいい、と言われると喜ぶ人がいるかもしれません。しかし、外見の良さに悩む人もいます。褒め言葉のつもりが、その一言で傷付く人がいるので、外見に言及するのは相手の気持ちに寄り添っていないのではないでしょうか。
ジャニーズ事務所問題
去年(2023年)、世界中でニュースになったジャニーズ事務所の問題。この事件は、大人から子供への性加害という点で世間に衝撃を与えました。
それまで、セクシャルハラスメントといえば、男性から女性への性加害と思われていました。
しかし、今まで意識されていなかった女性から男性へのセクシャルハラスメントを、芸能人・有名人に向けたSNSの投稿に感じました。
芸能人・有名人は我慢も仕事のうち?
これらの投稿を見てファンはどう思うのか、当該アーティストのファンに聞いたところ、「(誹謗中傷でなければ)SNSでの発言は自由だから、気にならない」との意見が多かったです。
そして、「SNSでの発言は自由」と言った後、「仮に嫌だったとしても、それも仕事のうちだから我慢してると思う」と言う人がいました。
「嫌だったとしても仕事だから我慢」は、ファン(客)から芸能人・有名人へのカスタマーハラスメントではないでしょうか。
芸能人や有名人が、「知らない人から一方的に好意を押し付けられるのは嫌です」と発言するのは、職業的にリスクがあります。
そのため、「言いたくても言えない芸能人・有名人がいる」かもしれません。
感情を爆発させるのは30代以上
SNSでの投稿だけでは、年齢はわかりません。そのため、「好き、愛している、かっこいい、抱きつきたい」を発信する人は未成年の学生さんかと思っていました。
ところが、SNSで感情を爆発している人は30代以上に多いようでした。
一方、学生さんは予想に反して落ち着いており、感情を爆発させた投稿はほとんど見ません。
時代に合わせて思考をアップデート
好意や外見をSNSで繰り返す人は、30代以上に多いと友人に話してみました。そうしたら、「時代に合わせて思考をアップデートできていないのでは」、という意見が返ってきました。
なるほど、人権意識が高まったのは21世紀に入ってからです。
今の高校生・大学生は、幼少期から「人が嫌がることを言ったり、やったりしたらハラスメント」と教育されています。若い人に見苦しい投稿をほとんど見ないのは、そのためでしょう。
芸能人・有名人といっても人間です。「ファンと言えど、親しくない人から愛しているとか抱きしめたいと言われるのは嫌だ」と感じたら、芸能人・有名人に対するファン(客)からのハラスメントになると思います。
「昔はハラスメントだなんて、言われなかった」と言って、昔の価値観を通すことが無いようにしたいものです。
昔と現代では、許されることが変化してます。「何十年も生きてきた人」は、時代に合わせて思考をアップデートできているか、常に気に掛けたいものです。
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