地球の食卓~世界24か国の家族のごはん~

税理士 平林夕佳

「地球の食卓」ー世界24か国の家族のごはんー。

あの国の人たちは、どんなものを食べているのだろう?というテーマの写真集です。

 

 

「地球の食卓」は、様々な国の食文化がテーマの写真集

海外旅行が一般の人にも広まり、海外を身近に感じるようになりました。

海外では人種や文化、習慣が日本と全く違うため、違う文化に触れるために海外旅行へ行きますが、

海外旅行の楽しみの一つは「その国の人たちは、どんなものを食べているのだろう?」を経験することです。

海外へ行くと、現地の市場やスーパーへ必ず行きます。どんな食材を地元の人が食べているのか、食から地元の文化や生活が見えることもあります。

今回紹介する「地球の食卓」は、世界24か国を巡って取材した、30家族の1週間分の食材とその家族を1冊にまとめた写真集です。

たとえば、次の写真はアメリカ合衆国のリーバイスさん一家の1週間分の食材です。

ザ、アメリカ。炭酸飲料にピザ、高カロリー食品のオンパレードで野菜や果物が極端に少ない食生活が伺えます。

私が初めて海外旅行に行ったのが大学3年生の時で、旅行先がアメリカ合衆国です。

カリフォルニアを中心に西の有名な観光地をバックパックで回りましたが、食事のサイズがすべてビックサイズ、かつ高カロリーだったことに驚きました。

アメリカは国土・食事・人の体格、すべてが「ビッグサイズ」!

しかし、食に不自由しないアメリカでは、「痩せようと必死に努力すること」が流行している、ということも書かれていました。

本の出版が2006年のため、その当時と今では健康への意識が変化していると思いますが、高カロリー食のアメリカ合衆国ではダイエットは永遠のテーマでしょう。

 

「地球の食卓」では、難民キャンプの家族も紹介

豊かな食材、高カロリー食、健康維持のためにジムに通うアメリカ人の生活にフォーカスした一方で、アフリカ大陸のチャドで暮らすアブバルカさん一家の1週間分の食材も紹介しています。

 

 

アメリカの食事とはずいぶん違い、穀類とほんの少しの野菜・果物で生活してます。

チャドのアブバルカさん一家はスーダンの内戦から逃げてきた難民で、チャドの難民キャンプで暮らす家族です。

難民キャンプでの生活のため、自由もなく食材は国際援助組織からの配給によるものです。

取材当時が2004年なので、まだスーダンの内戦による混乱が続いていた時期です。人々は不便な場所で移動もできず、同じ食事が続く毎日です。

 

「地球の食卓」、世界の食事から見えるもの

私たちが住む日本では、戦後、食べる物が無く貧困に苦しんでいたと祖父母から聞きました。

現代の日本では食と社会福祉が充実し、食事に困る世帯は減っている状況ですが、ダイエットや健康維持という新たな問題が発生しました。

豊かな国と貧しい国。豊かさが健康を脅かす国、貧困から命の危険にさらされる国、同じ地球でも国が違うと事情がまったく違います。

しかし、世界にはいろんな国があって、そこで生活する家族がいて、家でごはんを食べるのはどの国にも共通しています。

一つの問題にぶつかったとき、例えば今回のコロナ禍のように未曾有の状況では偏った思考に陥りがちですが、「地球の食卓」でいろんな国の異なる価値観や共通した価値観を見ることで、思考をスタート地点に戻すようにしてます。

 

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