君島大空 × 水野蒼生 管弦楽形態 ビルボード東京 2026.4.25
by 税理士 平林夕佳
目次
君島大空×水野蒼生 ビルボード東京
公演タイトルの意味は?
初めて足を運ぶアーティストのライブは、いつも少し緊張します。
今回の公演タイトル
「光や祝福の代替品として壊れゆく世界で夕暮れを伸ばせ」は、一見難解ですが、言葉の並びから伝わる空気感だけで十分に世界観が伝わると感じました。
意味を完全に理解しようとするより、言葉の並びから漂う空気をそのまま受け取るライブなのでしょう。
普段、ライブは曲を聴き込んでからチケットを取ることが多いです。
ところが今回は、2年前の日比谷音楽祭2024と、その前の日にウェスタ川越で開催された「Bitter & Sweet 上原理生×堂珍嘉邦 Special Concert」で水野蒼生さんを拝見したがきっかけでした。
特に日比谷音楽祭2024での、クラシックとエレクトロニクスを行き来する独特のアレンジが印象に残っていて、また聞きたいと思いました。
ビルボード東京
そして何より、会場がビルボード東京。
ここは「音を聴きたい人」にとって理想的な空間です。スタンディングで視界が遮られたり、大声で一緒に歌われたりすることがありません。
出演者が煽らない限り、観客は静かに耳を澄ませる。ホールライブの熱狂が苦手な人には、これ以上ない環境でした。
Dubの存在
出演者
君島大空さんは初耳だったので、Instagramをフォローし、インスタライブで演奏を聞きました。
そしてチケット予約時に詳細を確認したところ、出演者は10人。
・Member(君島大空 × 水野蒼生 管弦楽形態, billboard Live 参照)
君島大空(Vo/Gt)
水野蒼生(Cond/Vo/Key)
西野絢賀(Vn)
西原史織(Vn)
世川すみれ(Va)
笠村勇樹(Sax)
beja(Key)
加藤由梨(Ba)
岩下奏(Dr)
韓雄万(Dub)
Dubの担当は?
出演者一覧を見ると、弦楽器、サックス、鍵盤、ドラム、ベースと多彩な編成でした。その中で特に目を引いたのが「Dub」の表記です。
調べてみると、Dubは「演奏中の全パートの音を素材に、エフェクトやミックス操作で『音響的な演奏』を行う担当」だと知りました。
まり、音を「加工して奏でる」演奏者です。
実際、序盤の曲で 風や波のような音がふっと立ち上がる瞬間がありました。あれは韓雄万さんによるDubのエフェクトだったのかもしれません。生演奏の隙間に自然音のような揺らぎが差し込み、ステージ全体が一つの巨大な楽器になったように感じました。
ライブ振り返り
君島大空の声とアンサンブルの親和性
君島大空さんの歌声は中性的で透明感があり、「言葉を伝えるための歌」ではなく「音の一部として存在する歌」という印象を受けました。
弦楽器の柔らかい響きやサックスの息遣いと溶け合い、声が楽器の一つとしてアンサンブルに溶け込んでいきます。歌詞の意味よりも、音の質感そのものが印象的でした。
ギターや楽器の専門的な知識はありませんが、思わず息を止めてしまうような演奏技術。音の粒が細かく、繊細で、それでいて大胆に空間を切り裂く瞬間もあり、聴き入らずにはいられません。
ファッションのインパクト
君島大空さんはギタリストのため、つい指先に目が行ってしまいます。
すると、指先は赤のマニキュアで、上下黒のセットアップの差し色として目を引きました。
そして、エフェクトボードを見ようと、君島大空さんの足元を見たら、足元はまさかの「雪駄」。最初は驚きましたが、ファンの方によると「いつもライブは裸足に雪駄」なのだそうです。
雪駄に、足の爪にも真っ赤なマニキュア。そのアンバランスさが逆に彼の世界観にぴったりで、視覚的にも強い印象を残しました。
音楽好きな観客
今回、何より良かったのは観客。
最近SNSで話題になった「ライブ中に隣で大声で歌われて、肝心の歌が聞こえない問題」。この日のビルボード東京には、手拍子したり一緒に歌う観客は一人もおらず、ただ静かに演奏を聞く観客が集まりました。
まるでジャズを聞く空間のようでした。そして、観客の年齢層が若い人が多いのかもしれません。私の視界に入った人は若い人でした。
そして、男女比は半々で、観客層のバランスも良かったです。
帰りがけに少し話をした男性が、「今年の4月に地方から就職で上京したので、ライブに思う存分行けるようになりました」とおっしゃってました。その方から、今後の君島大空さんのライブ日程で、「秋に一流の演奏家を集めてライブするようなので、本当にお勧めです!」と、教えてもらいました。
セットリスト
ライブ中はすべて初めて聴く曲でしたが、後から調べて聴き返すと、どの曲もライブでの空気感が蘇りました。
特に序盤の
「光暈(halo)」
あたりで感じた風や波のような音は、やはりDubの効果だったのだろうと思います。
1. 光暈(halo)
2. The night comes.
3. 献呈
4. my_fancy_world_ending
5. エルド
6. 16:28
7. 午後の反射光
8. 札
9. 笑止
10. 遠視のコントラルト
11. Lover (※)
※ 1部ではアンコールで演奏したと、ビルボードの方に聞きました。
水野蒼生さんが、インスタグラムに「君島大空 × 水野蒼生 管弦楽形態 @ビルボード東京」の投稿をされていたので、引用します。
ビルボード東京 4階座席からの見え方(おまけ)
今回、3階 23C席を予約しました。フロアマップ3階(ステージと同じ階)のセンター2つめのテーブルで、後方の座席(列でいうと4列目)です。
4列目だと、若干前の方で視界が遮られますが、少し体を動かして足元のエフェクトボードまで見ることができました。

本来なら、自分が座った座席からステージの見え方をシェアした方が参考になりますが、「開演10分前」に入ったため、観客は着席している状態。
この状態で写真を撮っても、前方の方でステージがうまく撮影できなかったので、座席からの写真は1枚も撮ってませんでした。
4階は、センターにDXシートとDXシートDUO、サイドにカジュアルとDUOシートがあります。
「DH列(写真だと、黄色の席で後方の列)」のDXシートの真ん中あたりから撮影。少し見下ろす視界になりますが、全体を見て音楽を聞きたい人には、良いと思います。
DHより1段したの「DL列(写真だと、黄色の席で前方の列)」なら、高さはほとんど気にならないでしょう。むしろ、全体が見渡せて良い席だと思います。写真でメニューを広げている人が映ってますが、この人が座っている列がDL列のDXシートです。
DL列とDH列に挟まれた、DXシートDUO。予約時に2名分の料金で予約します。座席の前にパーテーションがあるせいか、誰が座っているのか他の観客からはほとんど見えません。
なので、有名人がビルボードに来るときは、この席を予約するのかな?と思いました。センターの視界が良い席ですが、他の観客から見えにくい座席になってます。
今回の、君島大空×水野蒼生 管弦楽形態に、ミュージカル俳優の田代万里生さんが見に来ていたようでした。
水野蒼生さんとご縁があるようです。
田代万里生さんが会場にいたことは、まったく気付かなかったので、ひょっとしたら、DXシートDUOだったのかな?と思ってみたり。
4階サイドにある、DUOシートで、出入口に近い座席から撮影。ステージ全体が見渡せます。しかし、写真の左下に映っている仕切りで、見切れが生じます。

5階は、カジュアルシートのみ。ステージがある階から2階上ですが、4階のDXシートDUOから見たところ「高い」と感じたので、5階のカジュアル席は、けっこう高いと感じるかもしれません。
というのも、「4階」といっても、同じ階でありながら、階段で6段の差があります。DXシートで、DHとDLの列に高さの差を感じたので、5階はさらに高さを感じる階になるのでは、と思いました。
水野蒼生さんのショルダーキーボード。
君島大空さんのギター。
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