東京の人は冷たい？そう思うなら、接し方を変えて実験してみる

税理士 平林夕佳

東京で人に道を聞きたい時は、行き先を言いながら声を掛ける。

スロベニア→オーストリアに車で通過した時のスタンプ。

道に迷った時は、近くにいる人に聞く

はじめてのおつかい、というかわいい番組があります。

小さい子が、親におつかいを頼まれて
初めて一人でお店に行く番組です。

「道に迷ったら、近くにいる人にお店の場所を聞くんだよ」

と、親に言われ、迷った時には
近くにいる人に道を聞いて、
ちゃんと目的地まで到着しています。

子供の頃、一人で出かける時に
「わからなくなったら人に聞きなさい」と
皆さんも親から言われたでしょう。

まだスマホが普及する前は、
地図を持ち歩くか、
交番でおまわりさんに聞く、
近くにいる人に聞く、
しか方法が無かったので、
道に迷ったら当たり前のように、
通行人に道を聞いていました。

道を聞いても誰も止まってくれない

以前は道に迷ったら近くを通る人に聞いていましたが、

最近は、人に聞いても誰も止まってくれません。

話し掛けてくる人は全員不審者だ、
と思われているのではないでしょうか。

以前、渋谷の東急ハンズに行くのに
スマホも地図も忘れてしまい、
仕方なく通行人に聞くことにしました。

しかし、「すみません」と話し掛けると
一瞬、私の顔を見てくれますが、
誰一人として足を止めてくれません。

話し掛けて素通りされる確率は、100%でした。

10人前後に道を聞きましたが、
全員、私の顔を一瞬見て、スーッと通過していきます。

渋谷だと、よくわからない団体の勧誘や
販売目的の人もいるからでしょう。
場所柄からして、仕方ないと思いましたが、
このままでは東急ハンズに辿り着けないので
困ってしまいました。

目的地を言いながら近づくと、100%道を教えてくれる

道で「すみません」と言われて
立ち止まると、何かの勧誘や
商品の販売のための声掛けであることが多いです。

勧誘目的の方から話し掛けられれば
私も足を止めずにスルーして行ってしまいます。

「すみません」と言いながら
声を掛けることで誤解を与えてしまうなら、
目的地を言いながら近づいたらどうだろう、
と考えました。

そして近くを通る人に
「東急ハンズは、どこにありますか？」
と聞きながら近付いたところ、
足を止めて道を教えてもらうことができました。

目的地を言いながら近づく方法は
どのくらい効果があるのか、実験してみたところ、
100%の確率で道を教えてもらえました。

都会の人は冷たいと言われますが、
困っている人を見たら、放っておけないのが人間の本能だそうです。

東京の人は冷たい、と思い込む前に
接し方を工夫すると解決するかもしれません。

★★★

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