保険はあくまでも保険。支払いは普通預金、貯めるなら証券口座。
税理士 平林夕佳
生命保険はあくまでも保険。
不測の事態が起こった時に困らないために契約するのが目的です。
外苑のイチョウの葉が黄色くなってきました。黄金色になる頃、ライトアップして幻想的な景色になります。
皆が入るから生命保険に加入しただけ
大学を卒業して就職すると、新入社員は「生命保険に入らなくちゃ」って思うようです。
例に漏れず「生命保険に入らなくちゃ」って思ったくちですが、自分から進んで生命保険の加入を考えるのではなく、周りの人の影響があるのではないか?と思います。
新卒の新入社員が生命保険を考えるきっかけは
・会社に保険のセールスレディが訪問し、パンフレットをデスクに置いていく。
・大学時代の同級生に会うと、生命保険に入ったか話題になる。
ではないでしょうか。
会社の昼休みに生命保険のセールスレディが来て保険商品を勧めてきたり、大学時代の友人に会うと、「生命保険、入った?」と話題になるので、
生命保険に入る=社会人としての責任を果たす
という感覚になるようです。
・皆が保険に入るから
・社会人になったから
という理由で、生命保険の商品内容をよく理解せず契約をした方もいるのではないでしょうか。
満期になるとお金が戻る生命保険、返戻金って必要?
社会人になって同級生が生命保険に入ったから、会社に来る保険のセールスレディに勧められて何となく入ったという方だと、生命保険の目的をよく理解せずに加入している可能性があります。
よく理解せずに加入するせいか「満期になるとお金が戻ってくる」という理由で、その生命保険に加入しようとしていませんか?
生命保険のセールスマンに勧められるがまま保険商品を選んでいるため、商品内容をよく理解できていない人が多いです。
そのため解約時や満期時に、返戻金があるか無いかが生命保険を選ぶ決め手になっている人もいるようです。
実を言うと、私が満期返戻金があるか無いかをとても気にしていたことがあったからです。
しかし、ちょっと待ってください、保険ってあくまで「保険」ですよね?
何かあった時のために掛けておくのが「保険」ですから、満期になっても戻ってこないからと言って損をした訳では無いと思います。
保険はあくまでも保険、支払いは普通預金、お金を貯めるなら投資
「返戻金があるから、貯金しているつもりで生命保険を払っている」、という方がいました。
これは、保険と投資がごっちゃになっていると思います。
「保険はあくまでも保険、何かあった時のころばぬ先の杖」なんです。
入院した時、大きな手術をした時、一家の大黒柱が亡くなった時、経営者に万が一のことがあった時…など、
何も無いことが一番良いのですが、病気や事故、ケガは自分の意思と関係ないところで起こってしまいます。
万が一に備えるために掛けるのが保険ですから、返戻金が無くてもいいでしょう。
逆に、お金を貯めたいなら証券口座を作って投資するといいと思います。
今では国の政策で、iDecoやNISAなど、税制の優遇が受けられる投資もあります。
返戻金のある高い保険を掛けているなら、掛け捨てで必要な保障だけにカスタマイズし、浮いたお金をiDecoに回した方が良いような気がします。
保険はお金を貯めるために掛けるものでは無いのです。
保険は何かあった時のための保険、引落しは普通預金、貯める・増やすなら証券口座と、目的別に財布を分けましょう。
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