自分にしかない強み、自分のマーケット価値に気付きましょう
税理士 平林夕佳
世の中のニーズを探り、自分のマーケット価値を考える頭の体操です。
コロナウィルスの影響が指摘されている飲食店では、「テイクアウト始めました」の看板が目立つようになりました。ガンバレ!
まずは頭の体操、四角い頭を丸くして考えましょう
さて問題です。目の前に赤いレンガが1つありました。赤いレンガ1つから何とおりの使いみちを思い浮かべることができますか。
突然、「赤いレンガ1つの使いみち」と言われても、レンガ1つじゃ使いものにならないという回答になりそうです。レンガの正しい使いかたは、複数個を使って壁や塀を作るものです。1つのレンガでは何もできないというのが正統派の回答でしょう。しかし、四角い頭を丸くすることで2~3個は思い浮かべることができると思います。
【解答例】
①ペーパーウェイト
②漬物石の代わり
③ドアストッパー
④割って植木鉢の砂の下に敷き詰める
⑤割っておはじきを作る
⑥割って先を鋭くすれば、ナイフの代わりになる
⑦削って砂のようにして砂時計の中身にする
⑧細かくすりつぶして赤い塗料の代わりにする
⑨直線を引く時の定規の代わりになる
⑩表面がザラザラしているので、すり鉢のように使える
多少、無理矢理ですが10とおりの使いみちを出すことができました。皆さんは10とおりの利用方法について思い浮かべることができましたか?
突然、「レンガ1つ10とおりの使いみちを言ってください」と言われても難しいと思います。どのように考えると10とおりの使いみちを思い浮かべることができるでしょうか。
四角い頭を丸くして、モノの属性を洗い出す
赤いレンガ1つの使いみちを10個に膨らませるため、考え方のプロセスを踏むと簡単に導き出すことができます。
まず、「赤いレンガ」を属性に分けて考えてみます。
【赤いレンガの属性】
1.色が赤い
2.固い
3.長方形
4.表面がザラザラ
5.表面が平
6.重い
7.削ることができる
8.砕くことができる
このように、赤いレンガが持つ属性に分けることで、利用方法を明確に連想することができるようになります。
「③ドアストッパー」は、属性の「3.長方形」と「6.重い」を組み合わせて連想することができます。
このように1つのモノを掘り下げるときに、そのモノの属性を考えるところからスタートすると、マーケットのニーズを探る練習にもなります。
自分のマーケット価値に気付くことができる
属性でものごとを考える練習は、自分のマーケット価値を分析する上での練習にもなります。
自分は平凡で何の取り柄もなく一般的によくいる人だと思っていたら、自分の属性を探してみましょう。人に聞いてみてもいいかもしれません。
センスが良いと言われるなど、自分が得意だと気付いていなかったことでも、それは他人から見たら特別な才能かもしれません。
自分の属性を出してみて、それを組み合わせることで自分しかできない個性が生まれます。その個性のマーケット価値に気付くことがビジネスチャンスにつながります。
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