自分のアタマで考えて、自分のことは自分で決める

税理士 平林夕佳

男子マラソンの大迫傑選手の活躍が、楽しみになりました。

 

1億円の報奨金を2回獲得した人

東京オリンピック最終日の男子マラソンが、ますます楽しみになりました。

大迫傑さん。

大迫傑さんを何で知ったかというと、お正月の風物詩、箱根駅伝です。

箱根駅伝で注目される選手として、解説者の方が何度も名前を言っているのを聞いたことがある人は少なくないでしょう。

大学卒業後は、実業団に所属しながら海外のプロジェクトに参加するなど、グローバルな活躍をされている様子が報道されていました。

最近だと、日本新記録を出して1億円の報奨金を受取ったということで、記憶に残っている方が多いと思います。

大学時代の活躍、大学卒業後、海外に練習拠点を移したこと、そして日本新記録を出したことで、どういう人物像なのかという興味がありました。

そこで、たまたま大迫傑さんの本を目にしたので、手に取ってみました。

最終的に自分のことは自分で決めなさい

本の第一章、一行目に「最終的に自分のことは自分で決めなさい」とご両親に言われて育ったと書いてありました。

なるほど、大迫傑さんの著書を読むと、自分のアタマで考えて自分で決めたことが随所に書かれています。

中学卒業後はどの高校に進学するか、大学卒業後の進路はどうするか、自分で考えて自分で決めています。

自分で考えて自分で決める。それは、団体、モノ、人へ依存しないということです。

判断に迷ったとき、人にアドバイスを求めることはよくあります。

ツイッターなどSNSの情報交換の場や、YouTubeのライブなどでも、コメントに「こういう場合は、どうしたらいいですか?」という質問が投げられており、それに対してインフルエンサーが回答しているのを見ることがあります。

人にアドバイスを求めるのは悪いことではありません。

インフルエンサーや成果を出している人は、それなりに努力や工夫をした結果が出ているわけなので、相談するのは良いことだと思います。

しかし、そのアドバイスを自分のアタマで考えずに、言われたことをそのまま実行に移してしまうことだけは避けた方がいいでしょう。

言われたことをそのまま実行して、失敗したら後悔しませんか?

「あの人がこう言ってた」と文句を言うことで、自分の成長が止まってしまうことが何よりの損失です。

世界で活躍できる人は自分のアタマで考えることができる人

そういえば長野オリンピックでメダルを獲得したスキージャンプのコーチが、

「ワールドカップで上位10人に入る選手は、自分のアタマで考えることができる選手だ。」とインタビューに答えていたのを覚えています。

自分のアタマで考えて、自分で決める。

スポーツの世界だけでなく、ビジネスでも同じことが言えると思います。

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