小中学校を訪問して、地域の税理士が租税教育を担当。
東京税理士会麻布支部の
租税教育推進部では、
港区内の小中学校で税について
税理士がお話する機会があります。
by 税理士 平林夕佳
税理士業の公益活動の一つ、租税教育
東京税理士会麻布支部の租税教育推進部では、
港区内にある小中学校、
場合によっては会社を訪問し
一般的な税の話を生徒にお話しています。
税の必要性と、集めた税金が暮らしに
どのように役に立っているのかを
考えてもらうのが目的です。
授業以外の教育は家庭で教えるものだと
私は思っていたので
小学校へ出向いて税理士がお話することに
どんな意味があるのか不明でした。
しかし実際、生徒さんからの評判は良い授業になってます。
学校開放の日だと、生徒の家族が
税の話を一緒に聞きますが、
参加された方から「税の話が良かった」
と言われることがあります。
そして、親や学校の先生以外の
大人と接するというのも、
小学生にとっては良い社会勉強のようです。
講義の最初に
「税理士という職業を知っている人はいますか?」
と、質問をしますが、手を挙げる生徒は
数えるほどです。
世の中に税理士という職業がある
という事を知っただけでも
視野が広がる点で良いと思います。
小学校での租税教育は、どんなプログラムか
港区の小学校6年生のクラスを先日訪問し
3つのクラスで税の話をしました。
税の話をすると言っても
税理士が一方的に講義をするのではありません。
税の必要性や税の種類はいくつあるのか
などを税理士が話した後
班に分かれて議論してもらいます。
前提は、新しくできた国に
このクラスの生徒が住むことになり
①その国に何が必要か。
②必要なものを買うのにいくら必要か。
③誰からいくら集めると平等か。
ということを班ごとに考えてもらいます。
答えが無い問題なので、間違いはありません。
自由に発言してもらいます。
租税教育の学校訪問では、大人が小学生から学ぶことがある
新しい国に何が必要で
誰からいくら集めると平等になるのか
所得が異なる3人からどのように
集金すると平等になるのか
大人でも簡単に回答できないと思います。
そのため小学生には
まず考えることを目的に
出題しています。
ところが小学校6年生にもなると
私達の想定を軽く超えてくる
回答が発表されます。
その回答に至った経緯も
発表してもらいますが、
計算方法が大人顔負けの細かい計算。
発表を聞きながら、
思わず「うわぁ、すごい!」と
うなってしまうことは何回もありました。
小学校6年生にもなると、
複雑な計算もできるし発想も豊か。
頭が柔らかいせいか
計算力や思考能力の高さに
毎回、驚かされます。
小学生だとまだ子供で
複雑な話など理解できないだろう
と思いがちです。
しかし、子供は大人が思っている
以上に話を理解しています。
小学校高学年と接する時は、
子供扱いするのではなく
一人の人格のある人として
接しないといけないと思いました。
税理士の公益活動の一環として
こちらが教えに行く立場ですが
反対に受取る物が多かったり
気付かされることが多くて
私の方が勉強させられてます。
★★★
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